ステンレス鋼について 簡単に説明させて頂きます。
ステンレス鋼の語源はstain(よごす、よごれる)にlessをつけたもので(よごせない、よごれない)という意味です。
鉄は錆びてよごれてしまいますが、いつまでもよごれない(錆びない)ところから命名されたそうです。
ステンレス鋼の記号は「SUS]です。(サスと読みます。)
ステンレス鋼は成分からいいますと大きく下記の3種類に分けられます。
・13クロムステンレス鋼 (マルテンサイト系)
・18クロムステンレス鋼 (フェライト系)
・18-8ステンレス鋼 (オーステナイト系)
上記はそれぞれクロム(Cr)の%ですが、18-8はクロム18%にニッケル8%が入ったものです。
錆びにくさでいいますと、(オーステナイト系)→(フェライト系)→(マルテンサイト系)の順で錆びにくく、強さでいいますと今度は逆に(マルテンサイト系)→(フェライト系)→(オーステナイト系)の順になります。
ステンレス鋼は本来ねばくてやわらかいのですが、「加工硬化」しやすい材料になります。
この加工硬化の為に硬い材質だと誤解されやすく、切り込みや送りを小さくしてしまい、その結果加工硬化した部分ばかり削ってしまい刃先が痛むことがあります。
ですのでステンレス鋼を削る時には、深く切り込み送りを大きくする事で切削性を高める事が出来ます。