最近、青年部の会長からのお勧めで「経営者に贈る 5つの質問」というドラッカーの本を読んでおるのですが、その中から「ん?なんで?・・・あぁなるほど!!」と思った箇所を一部ご紹介致します。
意志決定には守るべきルールがある。
重要な事で容易にコンセンサスが得られたときにはそのまま意思決定を行ってはならない。
何かを決める際に、全体の意見が一致しているという事はそれは「正しい選択」の証なのでは?
と自分的に最初思ったのですが、やはりさすがのドラッカーさんの見解はこうです。
諸手を挙げての同意は、何も考えてない事を意味する。
重要であるだけでなく危険を伴う問題である。
意見が割れて当然である。
コミットを得、イノベーションを行うには、議論百出を旨としなければならない。
とくに非営利組織では、建設的な不同意を必要とする。
意見の違いを大義の対立にしてはならない。
問題を避けてはならない。
しかし、しこりを残してもならない。
これらは「われわれにはわれわれの道がある」と主張する人が必要なのではなく、「明日のための正しい道は何か?」を問い続ける人が必要だという事なのだそうです!
その他にも「信頼をもたらすには異論はすべて表に出さなければならない。」とあります。
なるほどです!!
本当に何が必要なのかを考えた上での「建設的な不同意」であれば、それはむしろ歓迎する事で、より正しい選択に繋がっていくんですね!
ただ、賛成するにも反対するにも、自身の考え方が何に捉われているかで「あちら側」にも「こちら側」にも考えられ迷う事もあるかと思います。
そんな時自分は、吉田松陰先生のこの言葉を思い出し判断する事にしています。
「君子は何事に臨んでも、それが道理に合っているか否かと考えて、その上で行動する。
小人は何事に臨んでも、それが利益になるか否かと考えて、その上で行動する。 」
これは利益になる事が常に悪いという事ではなく、まず道理にあっているかどうか?人の道に反していないかどうか?という事を自身に問う事だと思います。
信頼を損ねず、道理に反していなければ利益もあとからきちんと付いてきてくれると私は信じています。
色々難しいけど、「建設的な反対意見」を言える大人になれる様に今後も精進です!