今日はシーケンス制御回路の「自己保持回路」について簡単にお話します。
シーケンス制御を考える上で自己保持回路は要になる回路構造になります。
その前に自己保持回路とは何ぞや?という方の為に簡単に説明します。
まずは下の図をご覧ください。
(縦の線は電源の母線になりこのハシゴの様な図をラダ―図と呼びます。)
X01が押しボタンスイッチのa接点になります。
X02が押しボタンスイッチのb接点になります。
Y01とY02は負荷になりますが今はとりあえずランプだと考えて下さい。
「X01」を押している間「Y01」の負荷に電気が流れます。
つまりボタンを押している間だけランプが点く事になります。
「X02」のボタンは逆にボタンを押している間だけランプが消えます。
つまり人が押し続けていないとランプが消えてしまうのです。
色々不便ですので、これを1回ボタンを押すとランプが点きっぱなしになる(負荷に電気が流れ続ける)状態にする必要があります。
その様な回路を「自己保持回路」と呼び下記の回路になります!
(自己保持回路)
まず「X01」を押すと「Y01」がONになります。
「Y01」がONになると「Y01」のa接点が導通状態になるので「Y01」(今はランプとしている)に電気が流れます。(この状態では両方から電気が流れている状態です。)
この後に「X01」のボタンをを離しても「Y01」のa接点は母線を通して導通のままになりますので、「Y01」のランプは点いたままになります。
この上記の回路を自己保持回路と言います!
ただこのままではランプは点きっぱなしになりますので、「OFF」にするボタンが必要になります。
そのラダ―図が下図になります。
「X02」の押しボタンを「Y01」のa接点の後ろ側に接続する事で自己保持回路を切る(ランプを消す)事が可能になります。
下記にまとめた図を記載します。
(自己保持回路の一般的な形)
上記の様に自己保持回路は必ず「開始条件」と並列に「保持するリレーのa接点(常開接点)が接続されます。
また「自己保持の成立条件」とは自己保持を解除する為に使われますので「解除条件」と呼ぶ事もあります。
簡単ですが「自己保持回路」についてまとめてみました。
シーケンスプログラムって何ぞや?という人に少しでも興味を持って頂けたら幸いです!
自分もシーケンス制御が(少し)理解出来る様になってから「モノ作り」がよりおもしろくなってきました!
さぁ まだまだ色々覚える事いっぱいだけどこれからも精進!
頑張っていこー!!