コーヒーブレイクというタイトルでお昼休みに(ちょっと暇だったから)たまに息抜きを兼ねた雑談をしていこうと思ってます。
お時間のある方はよろしければお付き合い下さい。
以下は当時の回想です。
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簡易型ベッドの上で、看護婦さんに見守られながら・・・私は一人苦悩していた・・・・・
なぜこうなってしまったのだろう・・・・・・?
時は高校2年生の夏休みに入る少し前・・・ (20年程前)
私は「中型自動二輪」の免許を取得するべく二俣川の教習所へ来ていました。
親からの猛反対を押しのけ、「自分で買うなら許可する」という約束を(強引に)親父に取り付けた当時、
頭の悪い私は「全額ローン」(夏休みは朝から晩までほぼ毎日バイト)で「CBR250RR」というバイクを買いました。
その日に免許が取得出来ればすぐにでも乗り出せる様バイク屋さんに手配して貰っていた私は、運転免許の試験を無事パスし足早に帰路に向かっていた・・・
のですが
なんだかにこやかに近寄ってくる男性がいます。
なんだろう?・・・と思いながらも「ご機嫌率100%」だった私は、浮かれに浮かれていたので笑顔を返したのでした。
話を聞けば「献血」の誘いだったので丁重にお断りしたのですが、なんかこの人意外にしぶといのです。
そのうえ、当時の私は持ち金はすべてバイクにつぎ込むつもりでいたので、朝から何も食べておらず、
とにかくおなかを空かせていたのでした。
献血をすれば「ヤクルト」が貰える!!
そんな誘惑に腹ペコな私が勝てるはずもなくついつい献血ルームへ!(←マネをしてはいけません)
お手軽に済ませる為「200cc」で献血開始!
看護婦さんも「辛くなったらすぐ言って下さいね☆」と優しく話して下さいました。
15分経過・・・
やばい・・・
血の気が引いているのが自分でもよく解る・・・
かなり辛くなってきた・・・
しかし当時の私は硬派をきどっていた(つもり)でいたので
もう無理っす!
とか簡単に言えない・・・
しかもとなりのおっさんは「400cc」を余裕で終わらして帰ろうとしている・・・
ここで負ける訳にはいかない!! (←誰に?)
でもかなり青ざめているだろうな・・・と自分でも思う・・・・・
相当気持ちが悪くなってきた・・・・・
どうしよっかな?・・・とさんざん悩んだ挙句、ついに私は勇気を振り絞り言ってみました。
あの・・・すみません・・・自分・・・もう限界っす・・・
(よく言った・・・俺・・・ )
血の気が引いた状態で自分の勇気を一人称えている私の横で
看護婦さんが笑顔で応えてくれました。
「あとちょっとですからね~☆」
って・・・
鬼か!?
終わりにしてくれる訳じゃないんだ・・・
血の気が引いていくのを感じながら私は一人苦悩していた・・・
花の高校2年生
その青春とも言うべき夏休みの思い出を・・・
すべて「タイムカード」に刻み込む!!
そんな覚悟で免許を取ったのに・・・
なぜこうなってしまったのか・・・・・?
・・・・・・。
献血後、何度も「もう帰りたいんですが・・・」と頼んだにもかかわらず
私の顔を覗き込む度に「険しい表情でNGをアピール」され・・・・・
小一時間ほど簡易ベッドからおろしてくれなかった看護婦さんを少々恨みながら・・・(←自分のせいですが・・・)
「帰りの途中で辛くなったらしばらくしゃがんで下さいね☆」
というありがたいのかどうなのかよく解らないアドバイスを頭の片隅に残し・・・・・
世の中の厳しさを少し味わった私はフラフラと家路についた・・・
「完」
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さてお昼休みも終わったので午後からも頑張って仕事しますかー☆