アルミニウムについて簡単にお話させて頂きます。
鉄の次に広く、多く利用されているのが、「アルミニウム・アルミニウム合金」ではないでしょうか。
アルミニウムの特徴はまず「軽い」ことです。(軽金属とも呼ばれるています。)
その他に「耐食性が良い事(錆びない)・導体である事(電気をよく通す)・熱伝導率が高い事(熱を伝えやすい)」などが多く利用される理由となっています。
またやわらかいので被削性が良い事、融点が低いので鍛造に有利な点は、加工屋さんにとって大きなメリットとなっています。
ただ機械的性質は低いので強さが求められる所には使用されませんが、ジュラルミンのといった「SS材」なみの引張り強さ を持つ「アルミニウム合金」もあります。
アルミニウムには添加元素によってその合金の性質に色々特徴がありますので、ざっくりと下記に記してみます。
・1000番:純アルミニウムー強度は低い、耐食性が良い、溶接し易い、熱・電気の良導体といった特徴があります。
・2000番:銅系ー耐食性は良くない、溶接しにくい、強さは銅材と同等のものもある、削りやすいといった特徴があります。「2017:ジュラルミン」「2024:超ジュラルミン」など (熱処理材)
・3000番:マンガン系ー耐食性を落とさず1000番台より強くしたものになります。
・4000番:けい素系ー融点が低い、熱膨張率が小さいといった特徴があります。「4032:鍛造ピストン用」など
・5000番:マグネシウム系ー耐食性が良い、溶接しやすい、比較的強いといった特徴があります。(アルミニウムの中ではもっとも種類が多いのが5000番台になります)
・6000番:マグネシウム・けい素系ー耐食性・押出し加工に良いなどの特徴があります。(6063:サッシ材に使用) (熱処理材)
・7000番:亜鉛・マグネシウム系ーアルミニウム合金の中でもっとも強いので、航空機用の部品などに使用されます。(7075など) (熱処理材)
色々種類があり難しいですが、使い分ける事が大事だと思います!